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おまえどこ中?

最終学歴 オールフィクション

いいパパになりそう♡

短編

じゃね〜んだよwwwww

それって恋愛はあなたとしたくないけど、真面目そうだし誠実そうだし浮気とか暴力とかなさそうだし結婚相手にはいいかもとか、わたしはパスだけどきっとあなたに合ういい女が現れるよとか、見た目とか経済力とか大して褒めるところはないから当たり障りない言葉言っとこ的なさあ。そういう事言ってくる奴に俺は飽き飽きしてんだよ!俺はよ、そういう女が大っ嫌いなんだよ。女なんか全員憎むべき存在なんだよ。

女というか、人間が全員憎い。あんな傲慢で、自意識過剰で、平然と嘘をつくし、自尊心が強くて、怠惰で、強欲で、食欲睡眠欲色欲に溢れてて、動物の中でダントツに最低だ。
なんで俺は人間なんかに生まれてきたんだ。
なんで俺は、なんで俺は人間なんだ。
幼少の頃から男にも女にも同じ人間なのに馴染めなかった。
癒されたくて白い猫を飼ったけど、猫もなんだか余所余所しくて最後まで懐かなかった。むしゃくしゃしてネットで引っ掛けた女(何人か忘れた)においしいケーキをご馳走したあと、嫌がっていたがホテルに連れ込みめちゃめちゃにしてそのまま何事もなかったかのように眠った。目が覚めるとそんな自分が嫌になって救われたくて話を聞いてほしくてたまたま行ったキャバクラの嬢、みちるにハマった。ハマりすぎて湯水のように金を遣い、結果無職。無一文になったが度々連絡を寄越してくる母ちゃんには上手くやってると伝え続けた。みちるを彼女だと言った事もある。あいつは馬鹿だから信じてた。無一文だし人間のクズなのに、腹は減るのでゴミを漁ったり万引きしたりしてつないだ。生きている価値が見いだせなかった。
さっき俺は人間が嫌いだって言ったけど、自分は猫が懐いてくれないのが嫌だったし、女が嫌いなのに立派に色欲はあるし、これから最低な事するつもりなのに最低な人間だと思われたくなくて甘いだけの高いケーキ奢ったし、口をついて出るのは嘘ばっかりで、法で禁止されてることをしても罪悪感なんて感じなかったし、人間が嫌いなのに商業的な優しさをくれるみちるに夢を見た。やっぱり前言撤回します。人間が嫌いな訳じゃない。
多分、人間である俺自身を嫌いなんだ。こういうことを言うのも、傲慢で、自意識過剰で、平然と嘘をつき、自尊心が強くて、怠惰で、強欲で、食欲睡眠欲色欲に常に負けてて、どうしようもなく人間でしかない自分自身を慰める行為なんだって事も理解している。別にいいだろ。俺を慰めてくれる人間はどこにもいないんだから。
あの時いいパパになりそう♡って言ってくれた女ども、君たちの予想は外れた。俺はいいパパになれそうにない。お世辞かもしれないが、あんなこと言ってくれる女はだいたいみんないい女だった気もする。逆上してしまって情けない。悪口言ってごめん。
自分は真面目で誠実で容姿だけがパッとしない人間だと思ってたけど、清々しいほどの勘違いをしていたみたいだ。気づかせてくれてありがとう。君たちの審美眼は正しい。君たちにはいつかいいパパになってくれる男が現れるといい。